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ジェミ子の部屋に行った。

























































 \ジェミ子の部屋を探して20日目。未だたどり着けずにいます/
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夜だ。

ただ仄暗いその道を私は歩いている。

街の喧騒を離れ、たまに聞こえるのは風に揺れる木々のざわつく音だけである。

途中、幾人かの旅人とすれ違ったが、お互い挨拶もなく自分たちの行く道を急いだ。

だがそれでいい。

彼らには向かうべき場所があるのであろう。いたずらに私のような者のために時間を費やす必要はない。

私とて、少々急がねばならぬ用事があるのだ。

陽もとっぷりと暮れたその森の中で、私は1枚の手紙を懐から取り出した。

夜の森は思いのほか暗く明かりになるようなものもなかったが、随分と長い時間歩いていたので、その手紙を読むのに別段苦労はしなかった。

丁寧に包装されたその手紙は、白い封筒に赤い封蝋がしてある。

その封蝋には差出元を表す印が押されていた。

『ねこさんプロダクション』

それが封蝋に押されていた文字だった。

ねこさんプロダクションとは、様々な催しを主催している有名プロダクションである。

人狼、クイズ、撮影会、舞踏会など、主催した催しの数は知れない。

この手紙を受け取った時、私は少々驚いた。

はて・・・

そのようなプロダクションが、私に一体何の用なのであろうか。

さては、たちの悪い悪戯か。

そうも思ったが、封蝋もしっかりしているし、怪しいところは何一つない丁寧で、綺麗な手紙であった。

中の手紙を傷つけないよう、慎重に封を切る。

真っ白なキメの細かい美しい紙だ。

手に取った感触もよく、端で指を切るような鋭利で粗雑な作りもしていない。

私はその手紙をひと撫でしてから、ゆっくりと開いた。

そこには少々丸みのある、しかし読みやすい綺麗な文字で綴られていた。


「拝啓 リムサの亡霊Chico様 突然のお手紙大変申し訳ございません。
 つきましては、当ねこさんプロダクションの企画『ジェミ子の部屋』へのご出演をお願いしたく、
 このような手紙を出させて頂きました。
 この企画では様々な方をゲストとしてお迎えし、座長でありますGemmyとのトークを皆さまに
 お届けする内容となっております。
 是非とも、ご出演をお願いしたく存じます。

 ねこさんプロダクション 座長Gemmy


 P.S. 人狼も企画しているので、ぜひご参加ください。」







つまるところ私はいま、この企画に出演すべく会場へと足を運んでいるのだ。

始まるまで1時間と少し。

十分な時間である。

この森を抜けると大きな河沿いに出る。

そこから船で少し。

人々の住まう森の中の居住区がある。

その一角にねこさんプロダクション座長 Gemmyの家があるのだ。

しばしの船旅の途中、船漕ぎの男に客はよく来るのかと尋ねてみた。

船漕ぎの男は少し困った顔をして笑っていたが、その表情だけで十分な答えだった。

船漕ぎの男はそれきり黙っていたので、私もおとなしく黙っていることにした。

しばらくすると、河の対岸が見えてきた。緑と、黄色と、新緑色が混じる美しい街だ。

居住区の船着き場に船を器用に寄せ、岸にいる男に縄を投げ流されないよう固定する。

私は船漕ぎに幾分かの銭を渡し、船を降りた。

ラベンダーベット、と呼ばれている。

大きな森の中に隠れるように拓かれたこの場所は、見たこともないような花や植物たちが美しく咲いていた。

船を縄で固定していた男にGemmyの家を尋ねてみたら、やはり有名らしい、すんなりと教えてくれた。

広く整備された道を歩き、Gemmyの家へ向かう。



















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小さくはないが、さりとて大きくもない、なんとも良い塩梅の家が見えてくる。

この家こそ、ねこさんプロダクション座長 Gemmyその人の家である。

今回の企画では、どうやらこの家の庭にて行われるそうだ。

庭を見てみればなるほど、切り株を椅子に見立てた席があり、その向かいに広いスペースが作られている。

屋外ゆえ雨の心配もありそうなものだが、素人の私が心配する必要もないだろう。

餅は餅屋、プロの彼らに任せていれば問題もあるまい。



「お待ちしておりました。」



ふと、珍妙な面をかぶった人物が迎えに出てきた。

人物、といったのは、その面のせいで男なのか女なのか判断がつかなかったからである。

しかし、まことに不思議ではあるのだが、私はその人物がGemmyである事を半ば確信していたのだった。

それはその人物から漂う雰囲気というものなのか、私にはうまく言い表せる言葉が見つからないが、何かを感じさせるものがあった。



「お疲れでしょう。しばらくの間、旅の疲れを癒しておいでください。」



特段疲れてなどはいなかったのであるが、残りの時間をただ持て余すのも嫌であったので、素直に甘えることにした。

家の中へ進むと、広く開けた一部屋があり、右奥の開いた扉から地下への階段が見える。

木造の階段なので、降りるたびに音がぎっぎっと鳴るのが、何か懐かしい気持ちにさせてくれて心地よい。

地下の部屋には風呂場があり、夜風に冷えた体を温めるのには良い具合である。

時間もまだあるし、ちょうど良いのでひと湯頂くことにした。











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良い湯、という表現はいささかありきたりではあると思うのだが、少なくとも私にとっては良い湯であった。

私の言う”良い湯”というのは、肩を出していても寒く感じないのは、私にとって”良い湯”なのである。

あまりそのような湯に出会う事はないのだが、ここの湯はまさにそのような湯だった。

透明でほのかに草の香りがする。

おそらくは、この街の水自体が多くの植物でろ過されるうちに香りづいたものなのであろう。

温めるといっそうその香りが強く感じるだろうが、青臭いというよりは、本当にかすかに香るハーブのような、

上品で、邪魔にならない心地よい香りである。







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湯冷めするといけないので、傍にくべられていた暖炉で身体を乾かすことにした。

暖炉番の腕が良いのか、煙は吸い込まれるように煙突のほうへ流れていく。

火の起こる場所を少しでもずらしてしまえば、煙の臭いが部屋中に漂うはずなのだが、それがない。

湯の蒸気を考慮したであろう、その火加減はとても良い塩梅である。

あぁ、なんと良い心地なのであろうか。

私はいつのまにか、心地よさにうつらうつらと船を漕いでいた。



と・・・


知らせが来た。



どうやら、私も準備をしなければならないようである。


何かを話す、といっても、特別な人生を送ってきたわけでも、何か大きな功績を成したわけでもない私が、何を話せばよいのか。


私はその席に座るまでの間、ずっとその事について逡巡していた。


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朝焼けに染まった庭は、暖かく、優しい光に満ちていた。

決して大げさではなく、私は数瞬もの間、その景色に目を奪われていた。

Gemmyに席を勧められ、私は隣の切り株の椅子へ腰かけた。

ちょうど、太陽を背にした形になる。

背中のあたりが陽の光でちりちりと暖かく、すぐ後ろの水場の冷気がそれを冷やしていた。

なんとも不思議で、心地よい場所である。



そうしているうちに、ちらほらと観客らしき人たちがやってきて、向かいの庭に腰かけていく。

なるほど、私がよく目にしている著名人たちは、このような風景を見ているのか。

普段はあちら側の人間なので、私は見たことのない風景を目の当たりにし、少々こわばってしまっていた。












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結論から言えば、まぁその内容はありきたりなものであったし、私の話の下手さをGemmyからフォローを受ける形で、ようやく形になったというものであった。



あえて、内容はここでは書くまい。



なぜなら、あの時間は私にとってとても良い時間であっただろうし、その場所にいた沢山の観客たちにとっても良い時間であったであろうからだ。

ここで彼らの時間をこのような場所で暴いてしまうことなど、なぜ出来ようか。


きっとあの時の観客たちが、口伝えや文章や写真などで話してくれるであろうし、それは私の役割ではないのではないかとも思う。



ただひとつ、伝えなければならない事があるとすれば、それは・・・・。



















































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私はパンダを許さない。
絶対にね。














詳しいイベントの内容はこちらをご覧ください!
ねこさんプロダクション 座長 Gemmy
FF14宝石箱


















謝罪文

あまりにSSが少なかったのと前置きを書いてたら面白くなってしまいそのまま完結してしまいましたごめんなさい。


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プロフィール

リムサの亡霊Chico

Author:リムサの亡霊Chico
FF14のお化け装備(ウェイリングスピリット)の魅力にとりつかれた人。
装備集めやコンテンツ攻略そっちのけで元気にどっかでお化けしてます。
住処はリムサロミンサのエーテライト北にあるベンチ。


職業:メインお化け サブモンク

座右の銘:亡霊の正体見たりやはりChico

将来の夢:お化け装備をミラプリ化実装させること

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